全国で赤字が続く地方鉄道について、自治体や鉄道事業者からの要請で交通手段の再構築を議論する協議会を国が設置できることを盛り込んだ改正法が去年10月、施行されました。
国はJR西日本からの要請を受けて、広島駅と岡山県の備中神代駅の間のJR芸備線全線を対象にした再構築協議会を3月26日に開くことを発表しました。
法律に基づき、再構築協議会が開かれるのは全国で初めてのことです。
協議会には国をはじめ、広島県や岡山県、沿線の4つの市、それにJR西日本のほか、バス協会や学識経験者などが参加する予定です。
この中では、鉄道の利用促進策やバスへの転換に向けた実証実験を行うなど、地域の実情に沿った形で公共交通のあり方が話し合われる見通しです。
国は協議会の議論を踏まえて3年以内をめどに結論を出したいとしています。