7日は、氷見市鞍川のスポーツ施設で行われた勉強会に市内の民生委員や介護施設の職員など70人が集まり、県「心の健康センター」の所長で精神科医の麻生光男さんが講師を務めました。
この中で麻生さんは、心の不安は、▽食べ過ぎやお酒の飲み過ぎ、▽ものごとを確認する回数の増加、▽めまいや頭痛といった体の不調など、さまざまなかたちで現れると説明しました。
特に今後は、自宅が被害を受けて住む家や地域を移した人が生活に適応できなくなる可能性もあるとして、見守りを続けて、何かあったら市や県に連絡してほしいと呼びかけました。
そのうえで見守りの際は、▽「ケアは必要ない」という相手でも受け入れやすいように生活や健康全般の確認に来たと伝えたほうがいいとか、▽無理に話させようとせず、できない約束はしないほうがいいなどとアドバイスしていました。
話を聞いた民生委員は、「1か月たって近くの人たちの困りごとも変わってきているので、引き続き耳を傾けたい」と話していました。
麻生さんは「自分から悩みを言い出しにくいケースもあると思うので、ふだんから近くで接してきた人たちが見守りを続けてほしい」と話していました。