名古屋市教育委員会によりますと毎年夏ごろ、市立の小中学校の校長や教員で作る団体から、校長などに推薦する教員の名簿とともに、5000円から3万円の現金や商品券を受け取っていたということです。
教育委員会では「早朝から夜遅くまで続く人事の検討業務の陣中見舞いとして受け取り、菓子の購入費や内部の飲食費などに使っていた」とした上で、現時点で人事に影響があったとは考えていないとしています。
教育委員会では、去年12月から内部の聞き取り調査を始めていて、慣習として20年以上続いていたほか、今年度、受け取った額はあわせて200万円を超えるとみられるとしています。
名古屋市の河村市長は、記者団に対し「とんでもないことだ。こんなことをやっていたら、子どものための学校ではなく、内部で出世する一部の教員のための学校になり許せない」と述べました。
その上で、「徹底的な真相究明を行わないといけない」と述べ第三者も含めた調査チームを設け、年度内に中間報告を取りまとめたいという考えを示しました。