国土交通省で15日、開かれた検討委員会の2回目の会合には、ヒューマンエラーなどに詳しい専門家のほか、現役とOBのパイロットや管制官が出席しました。
国土交通省によりますと、会合ではパイロットと管制官がそれぞれの立場から現状の運用や求められる対策について説明し、その後、意見を出し合ったということです。
現在、羽田などの管制業務では機体の位置を確認できるモニターが使われ、航空機が滑走路に誤って進入した場合などに画面の色が変わって管制官に注意を促す仕組みになっています。
しかし、現状では音が出ないため、会合では、音で管制官に異常を知らせるシステムの導入を求める意見が相次いだということです。
このほか、パイロットと管制官が定期的に意見交換を行う場を設けることが重要だという意見や、誤った進入を防ぐために滑走路手前に設置されている「ストップバーライト」の運用方法に関する意見も出たということです。
国土交通省は、今後も会合を開き、ことし夏ごろをめどに、中間のとりまとめを発表するとしています。