名古屋工業大学の平田晃正 教授などのグループが立ち上げたWEBサイトでは、愛知県のほか、東京都、大阪府、北海道、福岡県など全国の8つの都道府県を対象に、1週間先までの日ごとの熱中症の搬送者数を予測し、公開しています。
グループが開発したシステムでは、当日の予想気温のほか、過去の気象情報や、14万件分の搬送者数のビッグデータなどを分析し、
▽暑さに体が慣れていない時期は汗をかく量が少ないため体に熱がたまりやすいことや
▽連続して暑い日が続いた場合には熱中症のリスクが高まることなども考慮して予測しているということです。
予測の精度については、東京や大阪、愛知などの大都市圏では平均で20%以内の誤差に収まっていますが、北海道では札幌の気象データをもとに算出しているため、面積の広さから、予測の精度が安定しないことがあるとしています。
グループでは
▽消防の関係者が救急搬送のニーズを把握したり
▽病院が搬送者の数を推測したりする際などに活用してほしいとしていて、今後、対象となる自治体を拡大することにしています。