ことし6月、出版大手「KADOKAWA」のグループ会社のデータセンターのサーバーが身代金要求型のコンピューターウイルス=ランサムウエアによるサイバー攻撃を受けるなどしてシステム障害が発生し、その後、ハッカー集団がネット上の闇サイトで、盗み取った個人情報などを公開しました。
会社側は5日、調査結果を発表し、個人情報の流出が確認されたのは、
▽子会社「ドワンゴ」のすべての従業員をはじめ
▽運営する「ニコニコ動画」のサービスを利用している一部のクリエイターなどの取引先
▽「角川ドワンゴ学園」の在校生・卒業生・保護者などあわせて25万4000人余りだということです。
中には住所や氏名、電話番号のほか、口座情報などが流出した人もいるということです。
こうした情報の一部をSNSや掲示板で拡散する行為が確認されていて、会社側は専用の窓口を設置して、個別に削除申請などの対応をするということです。
また今回の原因について、詳細は不明だとした上で、「フィッシング」などの手口で従業員のアカウント情報が盗まれ、社内ネットワークに侵入されたと推測されるということです。