警察によりますと、5日午前7時ごろ、松川村で67歳の女性が突然現れたクマに襲われ顔をひっかかれました。
さらにその直後には、近くにある寺の関係者の83歳の女性も同じクマに襲われ顔をひっかかれたということです。
2人は松本市内の病院に搬送され手当てを受けましたが、67歳の女性は顔に切り傷や鼻の骨を折る大けがをしているほか、83歳の女性も顔に切り傷やほおの骨を折る大けがをしているということです。
2人とも命に別状はないということです。
クマは2人を襲ったあと現場からいなくなりましたが、その後、およそ1.4キロ離れた用水路の中にいるのが見つかり、午後0時半ごろ地元の猟友会によって駆除されました。
クマは体長およそ1メートル30センチのオスの成獣だったということです。
長野県内では、ことし4月から7月までにクマの目撃情報が合わせて744件寄せられ、去年の同じ期間と比べておよそ2割増えていて、県が「ツキノワグマ出没注意報」を出して引き続き注意を呼びかけています。