白浜町の白良浜海水浴場は、620メートルにわたって白い砂浜が続き、毎年、夏は多くの観光客でにぎわい、関西有数の人気を誇っています。
町によりますと、この海水浴場に8月までの2か月間に訪れた人の数は、およそ9万6000人でした。
これは、去年の同じ時期の17万3200人余りと比べておよそ7万7300人減り、統計を取り始めた1987年以降、最も少なくなったということです。
これについて町は、8月に南海トラフ地震の臨時情報が出されたことを受けて、海水浴場を6日間閉鎖したことや、その後の台風10号の接近などが影響したとみています。
このため町は、町内の海水浴場4か所のうち、白良浜海水浴場を含む3か所で開設期間を1か月間延長し、9月末までとしました。
白浜町観光課は「多くの観光客が訪れるお盆の時期と重なる海水浴場の閉鎖は、苦渋の決断だった。開設期間の延長に加え、さらなる観光政策も検討していきたい」としています。