鳥取県特産の二十世紀梨は、1904年に千葉県から持ち込まれた10本の「親木」から枝分けをして県内各地で栽培が始まったとされ、このうちの3本が鳥取市の「とっとり出合いの森」に保存されています。
樹齢121年の親木の前には地元のボランティア団体や鳥取県倉吉市の鳥取二十世紀梨記念館の関係者など13人が集まり、およそ550個の梨を収穫しました。
参加者は直径9センチほどに育った袋かけされた梨を一つ一つ丁寧に摘み取りました。
ことしの梨は春先にカメムシによる被害もありましたが、平年並みの大きさに育ったということです。
鳥取市から参加した70代の女性は「親木の収穫に参加するのは初めてです。暑さで甘みが増していると期待しています」と話していました。
鳥取二十世紀梨記念館の吉田亮参事は「カメムシや台風などの不安はあったが、平年よりも少し大きく育ったと思う。敬老の日を前に身近な人と長寿を祝って食べていただきたい」と話していました。
収穫された梨は、倉吉市の鳥取二十世紀梨記念館で販売される予定です。