厚生労働省によりますと、令和4年度中に児童相談所が対応した虐待の相談件数は、去年9月に公表された速報値に一部の自治体で、国の報告の要領にあたらないケースが計上されていたなどとして再度集計が行われました。
その結果、令和4年度の確定値は21万4843件で、速報値からは4327件減少したものの、依然として増加傾向が続いています。
虐待の種類別では、
▽「心理的虐待」が12万8114件で最も多く、
▽「身体的虐待」が4万9464件、
▽「ネグレクト」が3万4872件、
▽「性的虐待」が2393件となっています。
また、主に虐待をした人の内訳は、実母が48%、実父が42.6%、実父以外の父親が5.1%などとなっています。
子どもの虐待防止策に取り組むこども家庭庁は「虐待の対応件数はいまだ高い水準にある。育児に悩みを抱えている人を必要な支援につなぐための取り組みを強化する」などとしています。