静岡県御前崎市にある浜岡原発の3号機と4号機は2011年から停止していて、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が続いています。
審査では想定される津波の高さが焦点になっていて、中部電力は南海トラフの巨大地震と海底での地滑りが重なり合った場合に、25.2メートルに達するケースが最大になると評価しています。
11日開かれた審査会合では、中部電力が想定の根拠について改めて説明し、規制側から「おおむね妥当」とする判断が示されました。
これにより、最初の申請から10年を経て、津波の想定が固まりましたが、今回の想定は、東日本大震災のあと浜岡原発に整備された防波壁の高さ22メートルを3メートル余り上回っていて、中部電力は防波壁のかさ上げも含めて対応を検討するとしています。
今後は中部電力が示す対応の妥当性などをめぐって審査が進められる見込みです。