去年11月、冬用タイヤに交換した直後の大型トラックが、浜田市の国道を走行していた際、左後輪のタイヤ1本が外れて歩行者の男性に衝突し、男性は軽いけがをしました。
国は、大型トラックがタイヤを交換した場合は、50キロから100キロ走行したあとでナットを締め直す「増し締め」を行うよう求めています。
しかし、中国運輸局によりますと、事故を起こしたトラックは、タイヤを交換してからの走行距離が208キロだったのに、「増し締め」を行っていなかったということです。
運輸局の聞き取りに対し、トラックの事業者は、走行前に点検はしたものの問題はなく、この日の業務を終えたあとに「増し締め」を行う予定だったと説明しているということです。
中国運輸局は「休憩の時などに『増し締め』をしていれば事故を防げた可能性がある。タイヤの脱落事故が起きると大きな被害につながるため、しっかり点検を行ってほしい」と呼びかけています。