日産自動車の労働組合は、ことしの春闘で、1人あたり平均で月額1万8000円の賃上げを要求することを決めました。
今の賃金体系が導入された2005年以降で、最も高かった去年の妥結額を6000円上回る要求となっています。
また、ボーナスにあたる一時金は、去年より0.3か月分多い月給の5.8か月分を求めることにしています。
物価上昇への対応や、人材の育成と確保などを理由にあげていて、14日に経営側に要求を提出します。
自動車業界では、
◇トヨタ自動車の労働組合が、
▽一時金では、過去最高となる月給の7.6か月分を要求する方針で、
▽「職種」や「資格別」に要求額を示す正社員の賃金については、いずれのケースでも去年を上回る額を要求することにしています。
また、
◇ホンダの労働組合は、
▽32年ぶりの高い水準となる月額2万円の賃上げを要求する方針で、
▽一時金については、過去最も高い水準となる月給の7.1か月分を要求する方針です。
ことしの春闘では、業績が好調な自動車メーカーの間で高い賃上げ水準を要求する動きが相次ぎ、どの程度まで高い水準の賃上げが実現するかが焦点となります。