11日午前8時半ごろ、名古屋市西区歌里町のメッキ製品などの製造工場から「工場内で臭化水素が発生した。従業員がのどの痛みを訴えている」などと消防に通報がありました。
警察によりますと、いずれも30代の従業員の男性2人と女性1人が、のどや目の痛みなどを訴えて病院で手当てを受けました。
症状は軽く、命に別状はないということです。
警察や消防によりますと「臭化水素」は、吸い込むと目などの粘膜に痛みが出る毒性のある気体だということです。
警察によりますと、当時、工場では加熱した臭化水素を含む薬品で製品を洗浄する作業が行われていましたが、薬品が少なくなっていることを検知する装置が作動しなかったとみられるということです。
警察は、薬品が少なくなった状態で加熱が進み、大量に気体が発生してしまったものとみて、詳しい状況を調べています。
消防によりますと、当時、工場にはおよそ50人がいて、一時、近くの公園に避難したということです。