逮捕されたのは、いずれも住所・職業不詳の
▽石川宗太郎容疑者(35)と
▽山田浩輔容疑者(39)の2人です。
警察によりますと、去年6月までの2年近くの間に、実体のない会社、いわゆるペーパーカンパニーを設立したうえで、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた550万円余りを、別の口座に移して資金洗浄を行ったとして、組織犯罪処罰法違反などの疑いが持たれています。
この事件では、ことし5月に川崎市の会社役員ら13人が逮捕されていて、警察はほかのメンバー数人が海外に出国した疑いがあるとして、このうち石川容疑者と山田容疑者を含む3人について、全国に指名手配するとともに、顔写真を公開して行方を捜査していました。
そして9日、2人がドバイ発の便で帰国したところを逮捕したということです。
容疑者らは「リバトングループ」を名乗り、さまざまな犯罪グループから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあり9日、逮捕された2人は主要なメンバーとみられるということです。
警察は認否を明らかにしていません。
グループが管理する4000以上の口座には少なくとも600億円が入金されていたということで、警察は引き続き、事件の詳しいいきさつを調べるとともに、顔写真を公開したもう1人の行方を捜査しています。