花咲ガニは根室半島の沿岸などでとれるカニで、ゆでると甲羅がまっ赤になり、身は独特の濃厚な味わいがあります。
10日から根室半島の沿岸での漁が始まり、11日朝、根室市の花咲港では未明から漁に出ていた漁船が戻り初水揚げが行われました。
漁業者たちは、甲羅の大きさが10センチほどに育ったカニの入った袋やケースを船から降ろしていました。
花咲港での11日の水揚げは3隻で400キロほどで、水揚げした船が少なかったこともあり、去年の初日と比べ10分の1ほどにとどまったということです。
このため、入札では最も高いもので1キロ当たり3880円と、去年より2割ほど高く取り引きされました。
近年、根室市での花咲ガニの水揚げ量はピーク時だった30年ほど前よりも4分の1から5分の1に落ち込んでいて、市が人工的にふ化させた稚ガニを海に放流するなど資源量の回復に取り組んでいます。
漁業者の男性は「とれた量が少なく、あまり手応えもない。もっとたくさんとれるようこれからに期待します」と話していました。
花咲ガニの漁は9月20日まで行われます。