9月2日からインドネシアやパプアニューギニアなどあわせて4か国を歴訪しているローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、5日、インドネシアの首都ジャカルタにある東南アジアで最大とされるイスラム教のモスクで、異なる宗教の指導者たちと対話しました。
対話のあと発表された共同声明では世界が紛争などの問題に直面する中、暴力に打ち勝つために、それぞれの宗教に共通する価値観を広げていくべきだなどとしています。
フランシスコ教皇は「和解と平和を促すために、すべての宗教に共通する価値を促進し、強化することが重要だ」と訴えていました。
また、インドネシアのイスラム教の指導者は取材に対し「信仰に違いはあるかもしれないが、平和と人間性を大切にしているという共通点があり、私たちを結びつけることができるものだと信じている」と話していました。
インドネシアは、人口2億8000万のおよそ8割をイスラム教徒が占めていますが、多様な宗教が共存していて、対話にはイスラム教のほか、キリスト教、仏教、ヒンドゥー教などの代表も参加しました。