先月26日、広島市西区福島町で、雨水を地下にためる「雨水管」と呼ばれる設備を作るため地下およそ30メートルの場所で掘削工事をしていたところ、道路が東西およそ40メートル、南北およそ30メートルにわたり陥没しました。
この影響で、周辺の建物少なくとも11棟が傾いたり亀裂が入ったりする被害が出ました。
現場では陥没した道路が埋め戻され、陥没によって破断した水道管の復旧工事や、損壊した電柱、それに信号機の移設工事などが進められています。
一方、市は現場から半径50メートル以内にある建物の住民に避難を呼びかけていて、2日の時点で少なくとも24世帯44人が近くの公民館やホテルでの避難生活を余儀なくされています。
近くの公民館に避難している古瀬清秀さん(74)は「まだ家は傾いたままで、家を見ると不安になります。住民に工事の内容を説明して陥没の原因をはっきりさせてほしいです」と話していました。
そのうえで古瀬さんは「どのくらいで家に戻れるのかなどのスケジュールが示されず不安です。市と受注業者には誠意をもって早く要望に対応してほしいです」と話していました。