輪島市内の避難所で活動しているのは、警視庁の女性警察官を中心とした支援チーム「警視庁きずな隊」です。
警視庁きずな隊は、2011年に発生した東日本大震災をきっかけに設けられ、災害で大きな被害を受けた地域で被災者の悩み相談や防犯についてのアドバイスを行っていて、今回が5回目の派遣です。
能登半島地震では輪島市に派遣されていて、14日は避難所となっている大屋小学校を警察官3人が訪れ、教室や体育館で避難している人たちに避難所での暮らしの状況や困っていることなどを聞き取っていました。
また、被災地では災害に便乗した犯罪が増えるおそれがあるとして、防犯対策のアドバイスをするなど注意を呼びかけていました。
訪問を受けた76歳の女性は「警視庁の方が来るとは思っていなかったのでとても驚きましたが、話を聞いてもらって安心しました」と話していました。
警視庁きずな隊の隊長で石川県小松市出身の岸知穂警部は「大切なふるさとで起きた災害で被災した多くの人が先が見えない状況だと感じています。1人ひとりの話に耳を傾けることで、少しでも安心して希望をもってもらえるように支援していきたい」と話していました。
警視庁きずな隊の第1陣の活動は今月20日までで、その後も順次、派遣されて輪島市内の避難所を訪問するということです。