1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、住宅の倒壊や火災などが相次ぎ、その後の避難生活などで命を落とす「災害関連死」も含めて6434人が亡くなりました。
神戸市中央区の東遊園地では、地震が発生した1月17日を前に、「1.17」と、「ともに」という文字の形に、灯籠が並べられています。
16日夕方、震災で亡くなった人の追悼や復興を願って公園でともされ続けている「希望の灯り」から火が分けられ、集まった人たちが1つ1つの灯籠に火をともしていきました。
そして、地震が発生した時刻の半日前にあたる午後5時46分に合わせて黙とうがささげられました。
灯籠で形づくった「ともに」ということばには、能登半島地震など各地で災害が相次ぐ中、被災した人たちに寄り添い、震災を経験した人とそうでない人が協力して記憶を継承しようという思いが込められているということです。
つどいの実行委員長の藤本真一さんは「能登半島地震はひと事とは思えず、災害がいつ起きるか分からないことを改めて実感しました。阪神・淡路大震災の記憶を伝える場所をできるだけ長く残して、少しでも多くの人に伝えていければ」と話していました。