天童市の無職、佐藤茂被告(72)は2019年8月、自宅で、妻で薬剤師の佐藤典子さん(当時63)の首や胸などを刃渡りおよそ18センチのナイフで複数回切りつけるなどして殺害したとして殺人の罪に問われました。
裁判では被告の責任能力が争点となり、1審は責任能力があったと認めたうえで「就寝中の妻を襲うなど強い殺意が現れた悪質な犯行だ」として検察の求刑より2年重い懲役10年の判決を言い渡しました。
2審も同じ判断をしたため被告側が不服として上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の林道晴裁判長は22日までに退ける決定をし、懲役10年の判決が確定することになりました。