志賀原発は1号機、2号機ともに2011年から運転を停止していますが、能登半島地震では外部から電気を受ける際に使う変圧器が壊れ、現在も、3系統5回線ある送電線のうち1系統2回線が使えなくなっています。
これについて北陸電力は24日、オンラインで会見を開き、設備の復旧の見通しを説明しました。
それによりますと、地震で壊れた2号機の変圧器は一式取り替える必要があり、設備の製造に少なくとも2年程度かかるため、本格的な復旧はそのあとになる見通しだということです。
そのうえで、復旧までの間は代わりに移動式の変電所を使った受電設備を設ける計画で、来年9月末までには5回線すべてで電気を受けられるよう工事を行うとしています。
北陸電力は、現在でも3回線で電気を受けられるため使用済み燃料プールの冷却など安全上重要な機器の電源は確保されているとしていますが、万が一、停電になった場合に備えた対策を整えたいとしています。